

図11 ホイットシュナイダープロペラとその動作図
(4)外車推進と噴射推進 外車推進とは船の両側に水車型の水かき翼を付けて、これを回転する方式で浅い吃水の平水航路に使用される。噴射推進とはジェットプロペラとも称し、船首又は船底から水を吸い込み、船尾から噴射して、推進する方式である。推進器のような邪魔ものがなく、水深の浅い箇所でも使用される。 2・6船のかじ(rudder)
船の進行方向を任意の方向に変えるためには、かじが必要である。操だの誤りや、かじ取装置の故障による、船の遭難事故も多いのでかじの故障を未然に防ぐことが肝要である。 昔は専ら人力によって、かじを動かしていたが、現在では小舟のほかは、主機関の出力の増大にともない、機械力によって動かしている。 かじの効率のよい利き方は、主としてその形状によるが、それぞれ利害得失があって一般には次のような3種類に大別される。 2・6・1不つり合いかじ 図12のようにかじ板の前端にかじ軸を付けた単純形式で、操だの力はいるが、工作が簡単になる利点がある。船速が大きくなるにつれて使用されなくなっている。 2・6・2半つり合いかじ 図13のように(2・6・1)と(2・6・3)の中間的なかじであって、主として客船に使用される例が多い。 2・6・3つり合いかじ 図14のよう・にかじ板のほぼ中央にだ軸を付けたもので、回転力が少なくてすむ。
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